山本俊正
1952年東京に生まれる。立教大学法学部卒。1977ー85年東京YMCA主事。米国バークレー太平洋神学校留学(神学修士)。米国・合同メソジスト教会・カリフォルニア・パシフィク年会にて按手(正教師)を受ける。1988ー92年ハリス合同メソジスト教会副牧師。1993年同教団派遣宣教師として日本キリスト教協議会(NCC)、国際協力担当幹事に就任。2003年NCC総会にて総幹事に選出され、現在に至る。
《メッセージ》
毎年1回、16カ国の加盟協議会(NCC)より構成され、アジアの5,500万人のキリスト者に仕えています。アジア祈祷日は聖霊降臨日(ペンテコステ)の1週間前の日曜日と定められています。これは現在のCCAの前身である東アジアキリスト教協議会(EACC)がペンテコステの1週間前の日曜日に創立総会を開催したことに由来しています。EACCが設立されたのは、今から50年前の1957年のことでした。開催地となったインドネシアのプラパトは、インドネシア語の方言であるバタック語で「共に集う」を意味し、EACC設立の性格と意義をよく現していました。EACCの設立は、戦後、アジアの国々が植民地からの解放を経験する中、アジアのキリスト者が初めて一堂に会する、歴史的な出来事でした。アジアの国々の多くで、キリスト教は西欧の宣教師運動の影響を受けて誕生しました。アジアの教会は西欧の教会と関係はもっていても、同じアジアの教会との関係は希薄でした。プラパトにアジアのキリスト者が初めて共に集い、自らが属する共通の場を見出し、その場を基点にして、お互いの信仰と証しを分かち合うことが確認されたのでした。
今年のアジア祈祷日のテーマはCCA設立の精神を反映し、「私たちの共同の宣教と証しを確認する」となっています。アジアの教会がそれぞれ一つとなり、神様からの賜物をわかちあいながら、共に生きることを受け入れたその設立の精神を伝え、引き継いでいくことが期待されています。アジアの教会を覚え、アジアの現実を知り、アジアの人々と共に生きることを願い、祈る、アジア祈祷日礼拝にご参加ください。 |